ファミレスでの贅沢感のあるコースメニューの話
こんにちは、マキタニです。
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今回はこの3本です。
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最近のサイゼリヤ報告
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ファミレスでの贅沢感のあるコースメニューの話
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おまけの話
最近のサイゼリヤ報告
前回のニュースレターから行ったサイゼリヤは1回。最近訪問頻度が下がっていますね。
この日は特に「試してみよう」と思うものはなく、食べたいものを選んだ日。しばらくチョイスしていなかった「田舎風ミネストローネ」を中心にピックアップ。
柔らか青豆の温サラダ、ほうれん草のソテー、田舎風ミネストローネ、プチフォッカという布陣。
こういう組み合わせのランチって、サイゼリヤ以外ではあまりできないのですよね。「青豆の温サラダ」の存在自体が特異な存在ではあるのですが、こういった組み合わせで食事をできるところにサイゼリヤの価値があるとも思っています。
この日のプチフォッカはぷっくりとしてとてもいい状態でした。
プチフォッカは注文の度に状態がやや不安定なメニューの一つなのですが(なんとなく想像できるので難しいですよねと同情するのですが)、この日は理想的な焼き加減と膨らみ加減でした。
ぷっくり焼けていると、中に詰めやすいんですよね。
プチフォッカが状態良くぷっくり焼けていると、青豆などを詰めやすいのです
ごちそうさまでした。
ファミレスでの贅沢感のあるコースメニューの話
ガストで11月21日から「至福のフレンチコース」というカジュアルフレンチのコースのフェアメニューが始まりました。白金台にあるRestaurant L'alliumの進藤シェフ監修だそうです。
3種の前菜盛り合わせ、カリフラワースープ、トリフを使った特製ソースのハンバーグ、デザートという内容です。趣向を凝らしたメニューを考えると、これで約2000円はなかなかお得ではないでしょうか。
ガストでは2022年にもコースメニューのフェアを展開していました。sioの鳥羽シェフとの共同開発の「感動ハンバーグコース」です。
2022年の「感動ハンバーグコース」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000319.000017486.html
2022年のものが「ガスト初となるコース」のようですので、2024年は2度目のコースメニューになります。こうやって並べて比較すると(単純に比較するべきものではないですが)、今回2024年の「至福のフレンチコース」も相当魅力的です。
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ロイヤルホストのセットメニューのいくつかも実質的にコースメニューのようだったりしますし、ファミレスではときどき見かけます。
少し贅沢感のあるコースメニューは、デニーズでも2023年から著名なシェフ監修のメニューを出しています。好評なのかシリーズ化して10回目を数えるようで、現在はフレンチの三國シェフ監修のメニューを提供しています。
デニーズは回を重ねるごとに少しずつリッチになっている印象で(食材の高騰なども関係ありそうですが)、今回の三國シェフのものはサラダとスープ、ハンバーグのセットで2640円です。とてもおいしそうです。こちらは皿数を減らしたセットがあったり単品でも注文できたりします。
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コースメニューになると複数回に分けて提供する必要があり、従業員にとってはタイミング良く提供するための負担が大きくなります。ロイヤルホストでは普段からそのあたりは慣れていらっしゃると思いますが、よりカジュアルなファミレスでは通常と異なるオペレーションを求められてちょっと大変なのかなと心配したりします。今回のガストのコースはデザートを含み、3~4回の配膳が必要そうです。オペレーションだけで見ると、デニーズの3皿はまだ許容範囲なのかなと感じます(デザートはデニーズでは常にリッチなものを揃えていて別途お客様に選んでいただけますし)。カジュアルなファミレスにて限られた人員の中で時間差でタイミング良く提供するというのはなかなか難しそうです。
そんな中、Xでサイゼリヤの昔のコースメニューが紹介されていました。そういえばかつて「コース」として提供されていました。
今のサイゼだとそんな悠長なことはしてられないだろうけどコースを意識して注文すると今でもわりと楽しめるぞ
この後もサイゼリヤは2000年代に入ってからもパーティーメニュー枠でコース的なセットメニューを提供していました。手元に2010年の内容がありますが、グランドメニューにはないメニューを含めたりなど、少し趣向を凝らした内容でした。
2010年のサイゼリヤのパーティーメニュー
2010年のサイゼリヤのパーティーメニュー
パーティーメニューは4名様からの内容で、1500円や2000円コースには「若鶏のトマトソース煮込み(カチャトラ風)」「カットステーキ(きのこのデミグラスソース)」といったグランドメニューにはないメニューを含んでいました。
盛り付けや提供タイミングなど、なかなか大変なオペレーションだったのではないでしょうか。
その後サイゼリヤのパーティーメニューは既存メニューベースの内容になり、コロナ禍以降なくなりました。
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とはいえ、こういったコースメニューの内容は魅力的です。値段だけ見れば都市圏の町のご近所イタリアンやフランス料理店のランチが競合になってきますが、郊外や地方であれば著名なシェフ監修のメニューをいただけたりする機会にもなります。
あとはなんでしょう、そんなにそもそもそんなに頻度高く行かないご近所イタリアンやフレンチとどちらを選ぶかだったり、日常の普段使いなファミレスですのでお隣のボックス席が賑やかな学生だったりしたらどこまで料理を楽しめるだろうかとか、そういう側面はありそうです。
ということで、ファミレスでの贅沢感のあるコースメニューの話でした。